肉離れ

肉離れとは
肉離れはアバウトでも一般的に一つのケガとして認識されており、発生した時の対象は冷やすなど処置の話も有名です。
今回はその肉離れについて正しい認識や症状についてお話させていただきます。
まずは筋肉に構造や種類について。
筋肉は大きく三つの種類に分けられます。
骨格筋(または横紋筋)・平滑筋・心筋の三つです
そのおかげで拍動という仕事をこなし全身に血液・酸素を送り届けることが出来ます。
平滑筋:心臓以外の消化器系(胃、腸など)・呼吸器系(気管、肺胸膜など)・泌尿器系(尿管、膀胱など)・生殖器系・感覚器系(眼球)を構成している。平滑筋は他の種類と異なり規則正しい繊維や形ではなく不規則な形状、構造になっています。胃、腸でも形状は全く異なる。
平滑筋も、我々が意識的に筋肉のコントロールをすることは不可能で自分の体に対する環境の変化や、状況に合わせて緊張を変化させていきます
骨格筋:身体運動を行うための出力器官である。我々が意識的に興奮させることが出来る種類で関節を動かす、表情を作る、運動をする時に使用する筋肉である。
今回は肉離れに最も関係する骨格筋を交えて説明させていただきます。
まず肉離れというケガですが名前の通り一つの筋肉が自分で力を入れた時(自家筋力)に筋繊維の損傷、もしくは完全に断裂してしまうことをさします。
ではなぜ普段の生活でも筋肉に力が入っているのに起きないのか。
筋肉の収縮時にかかる力は動かしたい関節側に収縮力がかかりやすいように出来ています。
例えば、力こぶが出来る上腕二頭筋で説明すると


このように肘を曲げるときは筋肉の前腕に付着している側に引っ張る力が加わり肘の運動が起こります。
しかし、肉離れを起こすときは片方だけでなく両側の付着部の負荷が瞬間的にかかることで腱に近い部分の肉離れが好発します。
このような力のかかり方が生じるときは、肉離れが発生した上下の関節、または筋肉の動きの不良(肘であれば手首、肩、肩甲骨)によりいつも以上に無理に出力が上がった時にリスクが上がります。
その他に筋収縮にはカルシウムイオンなどの成分も必要なため水分不足なども原因の一つとして挙げられますが、まずは日ごろのケアからしっかりと行うことが重要となります。
肉離れの症状について
肉離れには損傷度によって目安となる分類があります。
2度 筋繊維の部分断裂。皮下出血、腫れ、熱感、圧痛が見られる。歩行はやや困難で、損傷部に少し凹みが確認することもある
3度 筋繊維の完全断裂。内出血、断裂部が凹んで見える。歩行はほぼ不可能
軽度~中度の損傷の方がほとんどです。
軽度の損傷では自力での歩行が可能であることが多いですが負傷してから時間がたっても痛みが引かずに来院される方も少なくはありません。
安静後痛みが消えたため運動を再開しても全力で動くと痛みが取れきれずパフォーマンスにも影響を及ぼします。
痛みが残る理由の一つに肉離れを起こし組織同士が結合し再生した部分に問題があることがあります。
筋損傷後の組織は身体の治癒能力により再生を開始し筋繊維が接着する部分に瘢痕という組織を形成します。
瘢痕組織は本来の組織に比べて伸張性が少なくその分脆弱な為、筋組織に回復する前に無理な運動を再開すると再発のリスクも上がります、瘢痕組織はしこりのように手で触れてもわかるぐらい固くなることがあります。
肉離れの程度により内出血もある場合は骨化性筋炎という症状が発生することがあります、名前の通り筋肉間に出た血種が骨化し炎症を起こす状態です。
肉離れは治療が遅れると予後に他の症状で悪化するケースもあります。
筋肉痛のように数時間~数日後に痛みがでる症状ではなく、肉離れによる筋損傷の場合、損傷直後に発生します。
その後皮下出血や腫れ感、熱感など症状があらわれていきます。
損傷後の経過は、運動や動けるぐらいの痛みでも我慢せず早めにリハビリ、治療を行うことが良好な経過に繋がります。
肉離れが起こりやすいスポーツについて
剣道・サッカー・ラグビー・フットサル・アメフト・陸上競技・ゴルフ・卓球・野球・柔道・空手・クラシックバレエ・バレーボール・バスケットボール・ハンドボール・ソフトボール・テニス・ダンス・バトントワリング
症状が悪化してしうと歩行時に痛みが発生し松葉づえをつかなければ歩けないほどの症状に繋がることがあります。
やまぐち整骨院の肉離れへの治療
当院では固定での安静をはかるほか、アキュスコープ施術による早期の治癒を促します。

症状によって来ていただく頻度や期間は異なりますので診察後に施術計画についてご相談させていただきます。
肉離れでお悩みならやまぐち整骨院へご相談ください!
現在の症状や治療に対して悩まれている方・相談だけしたいという方も遠慮なくお問い合わせくださいね。お待ちしております。