アキレス腱炎・周囲炎

アキレス腱炎・周囲炎とは
アキレス腱と聞くと中にはパッと身体のどこの部分を言うのかお分かりになる方もおられるかと思います。名前が特殊で覚えていたり、スポーツ選手や有名人が怪我をしたニュースを見たり習わなくても日常でも耳にすることのある有名な身体の部位になります。
まずはアキレス腱その周囲の構造と役割についてお話しします。
アキレス腱はふくらはぎの筋肉である内側、外側腓腹筋(浅層)とヒラメ筋(深層)の腱膜が合わさりできる合同腱であり、そのまま踵の踵骨隆起に付着します。踵に付着することでふくらはぎの筋肉が緊張するとアキレス腱を通して力が伝わり、踵を引き上げつま先立ちの動作を可能とします。
さらにジャンプの着地やダッシュ、歩くときにアキレス腱が伸びると、受容器の反射で筋収縮の調整をしてダメージを最小限に抑える役割も担っています。
アキレス腱周辺の組織には、一般的に腱を包んでいる腱鞘は存在せずパラテノンという膜が存在します。パラテノンは血流が豊富なうえに組織液が含まれており常に地面からの強い衝撃や足首の動きでアキレス腱に起きる摩擦を軽減してくれます。
またアキレス腱とその奥に存在する筋肉の間には隙間がありKager’s fat padと呼ばれる脂肪組織が存在します。この脂肪組織はアキレス腱に密着しており、アキレス腱が他の腱との摩擦軽減、アキレス腱への血流供給を行っています。
このようにアキレス腱は他の腱より実質が丈夫に出来ているのと同時に周りにはアキレス腱の負荷を軽減させるために組織が密接しています。
原因
・アキレス腱炎=アキレス腱実質に炎症や損傷が起きる
・アキレス腱周囲炎=アキレス腱周辺の組織に炎症や損傷が起きる
名前の通り二つの症状は組織のどの部分に炎症や損傷が起きているのかの違いになります。しかし炎症が起きている場所が違うだけではなく痛みの強さや、損傷度は大きな差があります。アキレス腱周囲炎による痛みの原因は主に密接している脂肪組織とアキレス腱の摩擦によりまず炎症が起きるところから始まります。アキレス腱は立位での動作中は常に伸張・収縮の力が常に伝わっています。
特に運動時には体重だけでなく何キロという衝撃が伝わります。主に運動選手に起きやすい症状で一度の外力ではなく繰り返しの動きで痛みが出やすい症状です。コンタクトの多いスポーツでは動く瞬間に踵を踏まれて一度の外力でアキレス腱に炎症が起きるケースもあります。腱炎と周囲炎では鑑別が難しく、エコーでの炎症反応撮影やMRI撮影にて明確な損傷部を把握することも早期治癒の為に必要になります。
周囲炎の症状がひどくなりさらに炎症が広がっていくと次にアキレス腱実質に症状が現れアキレス腱炎を引き起こします。アキレス腱にまで炎症・損傷が広がると、慢性的になりやすく腱自体の弾力も低下し、運動中に部分断裂や完全断裂のリスクも高まります。
起こりやすいスポーツ
サッカー・マラソン・バスケットボール・ラグビー・陸上競技・テニス・アメリカンフットボール・クラシックバレエ・バレーボール・野球・卓球・ハンドボール・トレッキング・ソフトボール・ラクロス
症状
アキレス腱や周囲に起きる症状は初期であれば痛みや腫れは出るものの、運動が可能な程度でそのまま休まず続ける方が多くみられます。しかしアキレス腱は日常生活でも地面からの衝撃・荷重・緊張などがかかる為安静にすることが難しく慢性化するリスクがあります。アキレス腱は何か異変を感じ始めてからできるだけ早く治療を開始することが早期治療につながります。
・しばらくじっとしていて動き出しの一歩で痛みがでる
・ダッシュ、ジャンプなどで足が地面につき衝撃が強い時に痛みがでる
・アキレス腱を押したりつまんだりすると痛みがある
・ランニングや運動中、運動時間が長く後半になると痛みが顕著に現れる
・ストレッチなどアキレス腱に伸びる力がかかった時に痛みがある
やまぐち整骨院の アキレス腱炎 への治療
当院ではアキレス腱炎は痛みのある場所が原因ではなくなぜそこに負荷のかかる動きになってしまっているのかを追究し治療を行っていきます。

症状によって来ていただく頻度や期間は異なりますので診察後に施術計画についてご相談させていただきます。
アキレス腱炎 でお悩みならやまぐち整骨院へご相談ください!
現在の症状や治療に対して悩まれている方・相談だけしたいという方も遠慮なくお問い合わせくださいね。お待ちしております。